偶然から生まれたED治療薬バイアグラ

バイアグラは世界で始めてED治療薬として認められた薬ですが、その誕生は実は偶然による部分が多くありました。

というのもこの薬はもともとED治療のために作られたものではなかったのです。

ではもともと何のために開発されていたのかというと、これは「狭心症」という心臓病の治療のためでした。

実際薬の開発がある程度進んで臨床試験の段階にまで入っており、狭心症治療のための効果の確認までされていたのです。

しかし残念ながら狭心症治療の効果はあまり見られない失敗作として判断されてしまい臨床試験も中止とされたのですが、そこで薬を配られた男性の中から返したくないという声が多く寄せられたのです。

狭心症治療の効果が大きいのであればそれも理解出来ますが、狭心症治療の効果がほとんどない薬を返したくないと言われるのは薬を作った側からすると奇妙なことでしたからなぜ返したくないのかと理由を問うたところ、そこまで大きな効果では無いもののEDの症状を緩和する効果があることがわかったのです。

そしてそこで開発されていたシルデナフィルという成分は狭心症治療ではなくED治療の薬へと方向転換し、晴れて世界初のED治療薬が生まれたわけです。

こうした発見はセレンディピティと呼ばれているのですが、バイアグラは狭心症治療の成分として開発が始まったこと、臨床試験患者にEDを抱える人がいたことという偶然の末に生まれた薬だったのです。